生と死の桶狭間からの車窓より(今川視点

日記

桶狭間の合戦といえば、あらゆる点で圧倒している今川勢が少数の織田勢に急襲されて、安全だったはずな世界をひっくり返されてしまうのですが、我が家でもよく見られます。
経済的にも家族活動的にも圧倒して活躍してるのに、機嫌を損ねた嫁に急襲されて戦に負けてあげなけらばならなくなります。
本気でかかれば物理的にも論理的にも勝利は揺るぎませんが、それを放棄して負けてあげるという夫婦生活の根幹ともいえるセレモニーが週に10日は行われるわけです。
なぜか大正義な旦那が悪人という設定で進みます。
偏見かもですが、嫁に限らず、女子というのは論理的に破綻してでも、相手が悪い相手は悪人であるという設定にして攻撃するのが好きですね。
泣きたいのは赤鬼じゃなくて青鬼の方なんですよ!

もとい。

結婚とは、我慢強さ、忍耐力が最低100以上は必要で、それを下回ると離婚に繋がります。
100以上というのは、嫁50と夫50である必要はなく、総合で100以上です。
大和撫子な嫁が70で亭主関白な夫が30しかなくとも、合計100なのでギリ継続できます。
嫁が70あっても、夫が10しかない場合は80しかないので破綻します。
我が家の場合は嫁が1しかないですが、夫が108あるので大丈夫です。
が、できれば、100、100の合計200な夫婦に憧れますです。
そんな願いは煩悩の一つかもしれません。

そんなこんなで煩悩日記始まります。

勉強会始まるの巻

通う日がこちらで決められないので、時に仕事をさぼりながら且つ、職場にバレないように参加しないといけないので非常にキツい。
コロナ禍なので人が集まる場所に行くのは抵抗があるのだけど、試験を受けるには勉強会に参加しなければ、試験を受ける事ができないという、旧世代のシステムがまだ生きてるので行かざる得ない。
勉強会の授業料という袖の下を通さねば試験すら受けれない。
本当は独学でいきたい一人で集中して勉強する方が得意だから。
今更クラス的なものに馴染んでなれ合って勉強とか不得手過ぎる。
あらゆる角度から苦痛でしょうがない。
それなのに、講師が頭いかれてる人だった。

「貧乏人には人権も発言権も無い! だからお前らは黙ってワシの授業聞いてたらいいんじゃ!」

おいおい。
おいおいおいおい。
100人ほどいる生徒はいずれも社会のつまはじきな連中ばかりだぞ。
アウトローな奴も常識が通じない奴だって混じってる。
てか今はコロナ禍だから収入落としてるけど、それ以前なら社会的地位は無くても、世間の平均よりは稼いでるやつのが多いだろうに。
お前・・・刺されるぞ。

「一発で試験合格してコチラ側にこい! 都会に一軒家建てれるし、子供を私立の大学に通えるようになるんじゃ!」

コチラ側しょぼ!
てか既に子供を私立の大学にやってるし、田舎県だけど一軒家もあるし!

「こっちきたら休まず働くんや! 法では月に何日か休まなアカンとされてるが、関係あるかい! ポケットに100万は常にあるぐらいになって、札束で嫁を引っぱたけるぐらいになったら、休んでもいいが、それまでは休まず働け!」

なんやこのブラック体質・・・。
てかコレ政治家の発言だったら炎上から辞任までストレートで人生急降下やん。
ええんかコレ。
嫁を札束で引っぱたくというフレーズには心揺さぶられるものはあるけど。

「お前らが東大生なら、この教科書は簡単や。しかし、そんなたいした学歴の奴は一人もおらん! お前らには大変難しい内容になっとる! 真剣に取り組まな理解できん。その為の勉強会や。自分の為だけじゃなく家族の為にも頑張らなあかん!」

HAHAHA。
そら東大生ではないにしても、ここにいる誰よりも(講師含む)読んだ本の数は一番という自負があるぜ。
本を読み込む事に関しては東大生にも負けねー。
この程度の教科書など・・・全然意味が分からねー!!
思ってたのと違う!
独立してからの仕事の仕方じゃなく、法律の事ばっかしだ!
「約款」とか見た事あるけど読み方始めて知りました!
講師さんて実は偉いのか!
もはや人の姿には見えない羊に見えてきた何言ってるか分からない全ての言葉がメェ~って聞こえてくる分身の術まで使ってやがる何人いるんだ1人、二人、3にzzzz

ヤバ。
めっさ眠い。
いつもは仕事明けで仮眠してる時間だもの。

「眠くなったら言えよ!」

ヤダよ。
怒られたくないもの。

「眠くなったら金の話したるわ。お前ら、金の話したら目が覚めるやろ。お前らがこの時間は睡眠削って参加してるのはよー分かってる」

そういって、これからかかる費用とか、開業したら月にかかる費用とかの話もたまに混ぜてくる。
ありがてー。
なんとかやっていけそうだ。
これを終えて年末ぐらいに試験をして、合格すれば来年は社畜からの脱却に向けて本格始動できる。
予定では来年の今頃開業。
あと少し、あと少しで第二の人生が始まる。
がんばれ私! がんばれ今日も!「お疲れさん」「おやすみなさい」

ワクチンが開始されファイザー5人衆がバトル話

ようやく田舎県でもワクチンを打てる年齢が引き下げられる。
まもなく範囲に入る。
打つべきか、打たぬべきか。
悩みどころ。
こういう大事な局面では彼らと会議して意見を統一する必要がある。
ズーム会議などという、下半身裸でも参加できるちゃちぃものではなく、全ての参加者が我がことのように真剣に参加して忌憚ない意見が銃弾のように飛び交、精神力を著しく消耗させる会議。
いわゆる脳内会議をして考えをまとめる必要があるので、脳死状態で労働している彼らを緊急召喚した。

大正義三蔵「要は、死なない選択をすればいいのである」
盾三蔵「死なない選択肢はありません。コロナにかかっても、ワクチンを打っても、死ぬ確率はどちらもゼロではないデス」
科学者三蔵「確率論では、コロナでの死亡率が圧倒してますね」
盾三蔵「ちなみにデスとdeath(死)をかけてみました」
IT三蔵「SNS上では、私死にましたという報告は未だ皆無ですが、ワクチン接種はいずれもセカンドインパクトによる被害が甚大だと訴えています」
科学者三蔵「モデルナによるセカンドインパクトでは実に70%以上の確率で高熱が確認されています」
矛三蔵「なーに、大丈夫よ。背景レイだろう魚群だろうとキセルがカーンと鳴っても外してる数のが多いのが、俺達だぜ。へーきへーき。あいつら大げさなのよ。SNSなんだし、体温計こすって盛ってるに決まってるだろーが」
IT三蔵「以降、それを盛り松もしくは、森松と呼称します!」
大正義三蔵「つまり、ワクチンを打っても大丈夫というわけか」
盾三蔵「私は反対です! そもそもコロナに罹らなけらないいだけであり、ワクチン接種による死亡者は既に700を超えています!」
大正義三蔵「700人は多いな。。。まだ死にたくない。来年が勝負の年なんだ」
矛三蔵「ばーか、何事もリスクはつきものだろーが。代償を払わずに恩恵だけ受けようとか人生舐めすぎだぜ。人に何かを求めるなら、まず自分が与えるのが先だ」
盾三蔵「光と影理論ですね」
科学者三蔵「そうして世界はプラスマイナスのバランスを0に保とうとする理論だな」
IT三蔵「努力という代償を先払いしても、結果という恩恵が必ずペイされるわけではない理論ですね」
盾三蔵「得られる代償が旧型の新型コロナに対する免疫であり、払うリスクと等価交換とは思えません!」
矛三蔵「社会的地位が得られるぜ。ワクチン接種者という大看板だ」
科学者三蔵「過去のワクチンでも、数年後に大問題が発覚するというケースがあります。世間に流されての接種は賛成しかねます

大正義三蔵「ワクチンはやめておこう。要はコロナに罹らなけらばいいんだ」
科学者三蔵「初期型タイプならマスク、アルコールと換気と無口で防御可能でしたが、奇行種であるデルタ型以降はそれらの防御網を突破して空気感染するとかしないとか言われております」
盾三蔵「そんな・・・どう防げばいいのですか」
矛三蔵「ワクチンしかねーだろ。もはやいつ罹ってもおかしくねー。問題は打つ打たないじゃなく、どっちを打つかだ」
IT三蔵「田舎県大規模接種会場では、上級国民ご用達のファイザーしか選べません」
大正義三蔵「社畜モデルナと違いファイザーなのか。出来ればメードインジャパンを待ちたいところだが、田舎県につき、今回のチャンスを逃すと次があるのか分からないし、次がきた時には既に有料となっている可能性も否定できぬ」
科学者三蔵「打ちましょう。無料のうちに! 絶対に高額設定してきますぜ!」
矛三蔵「2回は無料で次からのブーストを有料にして一気に資金を回収するという闇商人のシナリオに乗るのはシャクだが、打つべきに一票だ」
IT三蔵「打たずに後悔はあっても、副作用を乗り越えた人は打って後悔はしてないという記事もありますし、賛成です」
盾三蔵「一回目だけなら、賛成します。一回目なら、それほどリスキーではないし、打たないよりはマシですし、2回目打つかはまた考えましょう」
大正義三蔵「決まりだ!」

ちな、この会議は5秒ぐらいで行われています。

打つのならば速攻だ。
予約開始と同時に申し込んで1番を引き当てたつもりが13番目というなんとも手放しで喜べない番号だった。
これは彼らを招集しなければ!

大正義三蔵「13という数字が神的な存在からの警告メッセージな気がするのだが。中止も視野に検討を開始したい」
陰陽師三蔵「誰かが引かねばならぬナンバーです。気にする必要はございますまい」
矛三蔵「4番よりマシだろーが。13なら裏切られるだけだが、4ならダイレクトに死に直結だぜ。もしくは9番でも苦しむとかになるぜ」
大正義三蔵「ん、そりゃそうだな気にし過ぎだった。てか裏切られて悪役にされるのなら慣れたし平気だった続行だ!」

2021年8月15日:接種当日

開幕直後の時間を予約している。
中だるみな精神状態で打たれたくないし、開幕直後ならそれなりの緊張感をもって仕事するはずだから。
その中でも一番狙いで20分前にはりきっていくも、既に数十人いる。
は、早い! お前ら新幹線ドクターイエローか。
いくつかのブースに分かれており、予約票や問診票などの確認ブースが終わると簡単な健康診断、接種ブース、待機ブースがあった。
各ブース5つずつ用意されており、あみだクジのように5列に並んだ各ブースに振り分けられていく。
列ごとにじゃなく、係員が空いたブースにうまく誘導していくので、どの接種ブースの列に振り分けられるのか分からないシステムだ。
これはドキドキする。
見れば、どの接種ブースも若造ばかりだ。
研修生特有の緊張感を丸出しにしてる。
もう、ドキドキする!
ヤバい。
怖くなってきた。
そもそも注射は嫌いだった。
カマトトぶってるわけじゃなく、昔、包丁で刺されそうになってから(初めて真剣白刃取りした)先端恐怖症を発症だった。
最近はマシになったと勘違いしてたけど、物凄く怖くなってきた。
これはヤバい。
いや小心とかじゃなく、死にたいと思ってるなら怖くないはずだけど、今は死にたくない!
来年は勝負の年という位置づけで、今、生きてる。
死にたくない!
死にたくないと思ったら、途端に怖くなってきた震えがくる。
これはヤバいぞ。
迷走神経反射を起こしかねない。
条件が整い過ぎてる。
未知のウイルス&ワクチンで不信な上に先端恐怖症起こしてる被接種者に対抗するのが、研修医っぽい若いねーさんだ。
打ち手と打たれる側に信頼関係が無さすぎる。
打っていいのは打たれる覚悟がある奴だけだ!
お前にその覚悟はあるのか!
健康診断ブースで弾かれるかと思ったら、予診票を見て「疾患は無いと、では先にどうぞ」と簡単に通された。
こいつヤブ!
どこの診療所から来てんだよ!
お前とこ絶対に行かないからクリニックのい名前教えろや!

んまあ迷走神経反射起こしても死なないし、意識飛ぶだけなんだけど、ご近所さんがいるかもしれない!
物凄くカッコ悪い!
嫌だ目立ちたくない!
嫌だ嫌だ嫌だ!

ガタガtガタガタ

物凄い思考の悪循環。

「震えてるっぽいですが大丈夫ですか? 力抜いてだらーんとして下さいね」

仮に。
仮に大丈夫じゃないと言えばちゃんと対処してくれるのか。
打たないという選択肢以外で、ちゃんとしてくれるのか。
出来ないなら聞くな黙って打て。
打つんだ。
その為にきてる。
大丈夫だよとぎゅっと抱きしめてくれる名医(女医)はいないのか。
そしたら大丈夫なのに。
お前にそれが出来るのか!

「アルコール消毒は大丈夫ですね?」

仮に。
仮に下戸です大丈夫とは言い切れませんと言えば、ちゃんと対応してくれ(ry

「ちょっと上過ぎな気がします」

思ってたより上の、ほぼ肩にアルコール消毒してくる。
もうちょっと下の方が柔らかいし針通りやすいと思うのだけど。

「ここでいいんです。筋肉注射なので」

ほんとか!

「ハイ終わりました」

嘘!
いつ打った!?
おま、凄腕やな!

「待機ブースで15分休憩してからお帰り下さい」

待機ブースに案内されて、副作用云々の取説を読むと、ワクチンができるのを図解で紹介していて、体の中でこういう革命が行われてるかと想像すると気分が悪くなってきた吐きそうだ。
中の話はやめろよ。
見えない世界の話はやめてくれ。
頭で納得しても心が拒絶して気持ち悪くなるんですよ!
てかやっぱ、右腕がなんか違和感あって気持ち悪い。
さすっていいのか揉んでいいのか分からず、頑張って放置してる状態。
右腕が腫物を触るような扱いになってる。
ニコチンタイムの時だけは全てを忘れて平和を取り戻せるのだけど。
これ毎年ワクチン打つ世界になったら、禁煙はできそうにないな。
違和感の影に隠れてにじりよってくる痛みが明日には引いてくれてればいいのだけど。

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