鬼夜洲会議

日記

※題名が戦国時代がかってるのは麒麟が去ったせいです。

プロローグ

43話で宴の席で信長にパワハラされ、後輩の蘭丸に「何してくれんすか先輩? 無礼すぎやしませんかね」となじられ、いよいよ本能寺待ったなし怒ゲージMAXで最終回に期待!
だったけど、色んな合戦をナレーションで済ませて本能寺の変のみにスポットライトあててたのにはガッカリ。
もののけ姫でアシタカがヤックルに乗って湖を横断するシーンよろしく明智弟の琵琶湖を馬で渡る名場面も見たかったし、山崎の戦いも見たかった。。
子供の頃は裏切り者の象徴と思っていたので、嫌いだったけど、司馬遼太郎の太閤記を読んでからは明智光秀に肩入れするようになって、この日を心待ちにしてました!
てか司馬遼太郎て石田三成よろしく滅んでいく側の美学が惹きつけられる。
なので、麒麟がくる楽しみにしてたけど、信長と光秀の歪んだボーイズラブ的な本能寺の恋的な、男の嫉妬は深く恐ろしいという話だった。
もっと虐められてほしかった。
オチが賛否両論あるだろけど、まさかの生存ルートで、すわ南光坊天海説を採用かと思いきや、ただ馬で走ってったとこで完。
関係ないけど、娘は刀剣乱舞というゲームの影響で信長の事をノッブと呼ぶ。
何だよノッブって。
いみじくも第六天魔王にして特異点の織田信長をモブキャラみたいに呼ぶんじゃない。
「俺はモブやけど! 主人公に話しかけられても地名しか答えません! どん!」
俺っ子の娘だけど、父さん君に期待してんだから、そんな悲しい事言うなよ。
「ノッブは美少女なんですよ! こんなおっさんとかリアルおかしい!」
うん、ゲームは控えさせよう。
悪影響すぎる。
そんなこんなで、近況報告はじまりはじまり。

ドラクエの話

ようやくストーリが実装されてるところまで追いついた。
ボス戦は全て「ふつう」で撃破していった。

福引の景品が新しくなったので、さっそく引いてみた。
100枚ほど引いたところで、ムドーコインが当たったのでさっそくいってきた。
なんせ、コインボスなら絶対に勝てる構成を知ってるから。
今までだって、自僧とサポ天地カカロンに火力サポ2枚でクリアしてきた。
天使とカカロンのコンビは絶対に負けない!
たとえ地獄の番犬ケルベロスコインだって負けない。

犬は獣系なので、槍武がお勧め。
カカロンがゴーホームした瞬間にサポが全滅という悪魔のタイミングだけ気をつければ大丈夫。

が、ムドーは違った。
ソロ殺し。
天使とカカロンという、鉄壁の布陣を、鉄を石に変える最悪のボスコイン。

これはサポでは無理と判断して、ルームフレの人達といってみた。

何戦かして、何とか撃破したけど、欠片しか出なかった。
何とか現物をGETしようと、別のルームフレと、その人のフレというか、よく調教された下僕のような人達を挑んでみた。
が、
ルームフレがイメージと違って下手くそだった。
もっと上手いと思ってた。
三蔵と大差ない下手さ。
流石に地雷二つを抱えていては、よく調教された下僕達と言えど、勝利に届かなかった。
んまあ、何かしらいちゃいちゃと楽しそうにしてたので、ギスギスはしなかったけど。
なんかそういうプレイを見せつけられた気がしないでもない!
下手くそな人と組むと、こういう動きがダメなのねと色々勉強になってとっても有意義!
きっと、向こうも同じように感じて上達したはず!
ぜひまたお願いします!

ともかく現物が欲しいので、もう一回、いってみた。
前回勝利に導いてくれたエキスパートが参加してるので、まま楽勝かと思われた。
既にムドーの攻撃は見切っているので、ピエロ寝かし隊員として占い師で参戦。

寝たのはピエロじゃなく我々だった(永眠
10回ぐらいして勝てないと見切ったので寝た。
類は友を呼ぶというけど、フレ周りが三蔵同様のPSの低さな人多いのを再確認する作業しただけだった。
下手くそと組むと切羽詰まったバトルが出来てとても楽しい。
身内で楽しむ分には、楽しい。
配信でもされたらたまったもんじゃないけど。
まあ配信なんかしないのでいいけど。

アンナ
アンナ

万魔いこ

三蔵
三蔵

いいよ。

後の面子も調達してちょ。

アンナ
アンナ

フレきます。22サバでお願いアンナアンナ!

三蔵
三蔵

22サバ・・・妙だな🤔

パターン22! 配信者です! みたいな。
いやいや配信とか下手だし大丈夫かな馬鹿にされないかな。
更に下手なのを追加して目立たないようにしよ!
これを駆虎呑狼の計といいます(嘘

三角
三角

やぁ。

レトロゲームなら得意ですがDQ10は不得手です

配信してるとこ悪いけど、嫁が横にぴったり横にいて、まともにチャット打てない状態。
配信者に背信するようだけど、盛り上げチャットは不可できそにないごめんよー。
それを伝えるモールス信号「yyy」を打ったけど、意味を知る人いなかったアレは遠い昔に決めた暗号だった。
んまぁ、それでも良ければお願いします。

35分ぐらいから。
転生前のキャラの知合いだったけど、向こうは気付いてないというなかなかゾクゾクするバトルでした!

最近の決め台詞が「表向きにはね」になってた。
後ろ向きな三蔵とのコンビはなかなかいいかもしれない(嫌われてたらどうしよう世界が滅んだらどうしよう

ドラクエ10編パート ヲワリ

登校拒否娘問題

前回の続き
親が学校に出向いて話をしにいくという、一歩も違えばモンペ(モンスターペアレンツの略称)認定されかねない、非常に難易度の高いミッションを課せられていた。
そうならないよう注意しつつ、こちらの主張も通すという、針の穴を通すような繊細な作業。
その上、失敗は許されない。
しかし教師という肩書を有する人とうまくやれるのか。
ひとつ昔話をすると、中学の時になぜか目をかけてくれていたお婆さん先生がいた。
授業では手を上げてないのに当てるし、テストでそこそこ点数だと手を抜いたと怒ってくれていた。
お婆さん先生は「オババ」と生徒に呼ばれていて、つい同じように言ってしまった。
その時の先生の驚いた顔と裏切られたという顔が忘れられない。
以降、長い間話しかけられる事はなかった。
卒業の時に、当時の私は卒業の時はボロボロの状態になってしまっていて、その時に久々に優しく将来の事を話してくれた。
そこでオババと呼んだ事を謝れば良かったのに、出来なかった。
今も謝罪したい気持ちなのだけど、流石にもう他界してるだろう。
死んで詫びるとは違うけど、死んだら探して詫びようと思ってる。
なので教師という人達には、どうしても及び腰。
とはいえチキンになってらんない。
もうひとつ昔話をすると、小学生の時の三者懇談で先生に何かしら弾劾された。
内容は覚えてないけど、冤罪であり、そこで親がまあ時代が時代だし、当然と言えば当然ながら、教師の言いなりだった。
当時の教師は今みたく強生徒の友達的ポジションではなく、まだまだ絶対の存在だったので、当然なのだけど。
当然なのだけど、酷く傷ついた。今でも癒えてない。
その時、子供ながらに親になって、こういうシーンに遭遇したら子供の味方になると誓った。
その誓いをはたす時がようやくきたらしい。
人生の伏線を回収しないと。
そんなこんなで鬼夜洲会議はじまりはじまりー。

トラトラトラ

令和3年1月某日
一限目の授業の刻にて奇襲アポ電作戦開始
同年同月同日付
まだ向こうが何の準備もできてないまま、突然の学校訪問に成功。
道中、頼もしい味方である嫁に作戦を伝える。
モンペ(モンスターペアレンツ)にならないよう、冷静に、謙虚にしつつ、こちらが不利になるような情報は提供しなくていいからと。
あまり感情的になると上手くいかないので、とにかく冷静にいこう。
なんせ、嫁はテンションがすぐ上がる上に、荒ぶる鷹のポーズという謎のダンスを踊る悪癖がある。
ガンスルーするよう努めてるけど、「目の端に捉えてるやろ! 反応せいや!」などと、荒ぶる鷹のポーズ専用のモーションでつつきながら攻撃してくる。
女子高生がするならともかく、いい大人がすると見た目もイタいし物理的にも痛い(私が

やめてほしい。
いやマジで。

さすがに、学校ではしないと思うけど、普段から感情の起伏が激しいので、そこは注意しておいた。
やりかねないから。
なんせ主人公属性な女性で、とかくうるさい。
よく喋る上に負けず嫌いで、ささいな事でも勝負を挑まれたと勘違いして、相手を負かしにかかる。
いつもわざと負けて上げてます。
平和が好きだから。
負けるが勝ち。
花より団子の牧野つくしとか、はいからさんが通るの花村紅緒。
芸能人なら高嶋ちさ子と性格がそっくり。
本人も、高嶋ちさととは美味い酒が飲めると言っている。
嫁は尊敬に値する傑物で、敵に回すと面倒だけど、味方ならば心強い。
いつもは敵に回っていろいろしんどいけど、今回は味方だ。

話を戻して、アポ電して10分で校門に到着。
さきほど電話した丹羽長秀(仮名)と、その妻である茶々(仮名)でござると告げ、用・夢院(華僑)さんに別室へと案内される。
イメージでは、校長室とは言わないまでも、豪華なソファーがあり歴代の偉いさんの写真が並べられていたりする部屋だったけど、通されたのは普通の教室にパイプ椅子が並んだ部屋だった。
寒い。
寒々しい。
前の方の席に促され、教頭だけでいいのか、学年主任も同席した方がいいのかと突然用務員さんに問われる。

・・・!
なにその奇襲的二択!
どっちが正解なのか分からない!
予習した学校訪問攻略サイトにそんな問題は無かった!
敵が二人になると考えるのか、子供にとって味方となる人が増えるとするべきなのか。
分からない。難問すぎる。
この用務員さん、かなりの手練れとみえる。
それはそうだ。
令和の時代においてクレーマーとファーストコンタクトするガーディアンなんだ。
普通のシルバーワーカーを配置しているわけがない。
用務員さんを軽視していたわけではないけれど、眼中に無かった。
意識から外していた。
おそらく、現役の時はどこかの社長か何かで、引退して尚、社会の役に立とうという志の人だ。
これはステージが上位の存在。
二択の質問するさいに何の準備動作もなかったし、当たり前のように聞いてくる。
せっかく凸アポ奇襲でイニシアティブを取ったのに、もうライオンライオンライオン的に取り返された気分。
このままでは、学校訪問のド素人のようですよなどと、斥候的に伝達されてしまう。
「当然、教頭先生だけでいいです。まだ主任の出る段階ではないですし」
内心の動揺を隠して、プロの訪問者を装ってはみたけれど、全然成功した気がしない。
それでも用務員さんは、表情を変えずに、わかりましたと退出した。

バトルイン

用務員さんが引くと、すぐに教頭が入ってきた。
既にスタンバッていた模様。
教頭のイメージとしては白髪の初老かと思ってたけど、チョイ悪オヤジ風の人。
明らかに陽キャ。
それだけでもイメージと違い、苦戦が予想されるのに、鼻マスクだった。
口角が上がってフレンドリーな笑顔で接してきているのが、分かるぐらいに鼻マスク。
それが伝わるよう、わざと鼻マスクかもしれない。

物凄く、好きじゃないタイプ。
能ある鷹は爪を隠すが、自分に自信満々な人もしくはバカは鼻を隠さないと自分史で記されている。
バカではないだろうから、これは強敵。
想定していた、予習していた、流れにはならない予感。

「それで、どうなされましたか」

どうなされましたか・・・だと。
カっと頭に血が昇ったが、怒鳴るような暴力的な事はしない。
冷静さを欠いたら負け。
てか、この声!
思い出した!
マスクをしてたからすぐには分からなかったけど、長男が中三だった頃の生活指導してた先生だ!
長男の卒業式で、悪い先輩達が式に乱入しようとしてたのを体を張って戦っていた。
そのガキ共の親まできて、「先生、えらい息子がお世話になったのぉ」とガキ共に混じって先生の胸倉と掴んだりして、最後には警察がくる騒ぎになった。
この田舎の学校にもなかなかの人物な先生がいるなと感心してた。
その時に一人で立ち向かってた人が、目の前にいる。
これは・・・一筋縄でいかない相手!

嫁がこれまでの経緯を話始める中、どの角度から切り込もうか思案する。
やはり二人できて良かった。
片方が話してる間に、考えるいとまができる。
相手は歴戦の勇者だ。
量より質でいこ。
いたずらに言葉を並べたら、上げ足をとられかねない。
こちらには、最終兵器嫁があるので、いざとなったらスイッチ入れてしまえばいい。
が、しかし嫁の言葉が精彩を欠いている。
いつもと違って、言葉に感情があまりこもってない。
怒気をはらんでいない。
マイルド過ぎる。
三者懇談で受けた仕打ちを話ているのに、事務的すぎる。
そこはもっと怒らないと。
なにやってんだよ。
選手交代だ。

「子供に指示を出すのに、おいこらぁ!お前に言うたよなぁ!とか、凄く威圧的な態度で接するので、子供はまだ小学生みたいなものなのに「そこまでじゃないって。盛り過ぎだって」

え!
せっかく凄みを効かせた物まねしてるのに、否定しちゃダメじゃん!
言ったよね! 不利になるような情報は提供するなってさっき言ったよね?
そんな事いったら、以降、この父親はおおげさに話してるだけだと思われるじゃないか!
味方でしょ今回は味方でしょ打ち込む角度間違ってますよ!

「ともかく、娘はとても怯えていて、担任を前にしたら頷くか、ハイしか言えない」
嫁がいまいち機能してくれないので、外せないポイントを羅列していった。
玄関の前で泣き出した事や、病気だった事、登校拒否児だからかぞんざいな扱いを受けた事。
「KY」や「怠け者」だと親の前でなじった事。
最初は虐めでも受けてるのかと思ったが、2時間ほどかけて学校に行きたくない理由を聞き出したところ、ようやく担任が嫌いだからと吐き出した事。
カウンセリングにも通っていて、ようやく回復してきた事。
一年生の間は登校できないであろう事。
二年生になったタイミングで登校できる最低条件が、今の担任が娘から外れる事。
なのでよろしくお願いします。

「今なら、可能です」
教頭は、そう前置きして話始める。
今思えば、ここでホっとさせて油断を誘う作戦だったかもしれない。
事実、ホっとした。
ダメですと言われたら戦争しなきゃと覚悟を決めてたから。
外してもらえるのなら、もう言う事はない。
引き締めていた気を緩めた。
教頭は、担任の言葉の使い方は悪いが、娘さんにハッパをかける気で言ったのだろう、悪気はないはずと、上司らしく庇い始めた。
分かるよ。
分かるけど。
まずはごめんなさいじゃないのか?
ハッパじゃなく心が欠けたんだぞ。
令和にてコロナ感染者よりも爆発的に増えている謝ったら負けタイプなわけね。
担任を外してくれるのなら、勝手に庇い合って慣れ合ってくれていいよ。
もういう事はない。
なので早く帰りたい。
「娘さんにも強くなってもらわないと。中学は義務教育なので、希望に添えるよう努力はしますが、高校や仕事などで、合わない上司がいた時にも、親御さんが出向いていくのですか。そうじゃないでしょう。高校ですら、義務教育じゃないから、そんなもん聞けるかい!と言われますよ」
などと言う。
「そんなもん聞けるかい」という箇所で凄みを効かせた暴力的な言い方で威圧してくる。
「なので、娘さんが親御さんと一緒に担任と話し合われたらどうですか。あんがい誤解でしたと打ち解けるかもしれませんし、うちの担任も、成長できて良い事だと思うのですが」
担任は教頭が一番期待している有望株らしい。
成長させたいそうで。
これが第三者の立場なら、素晴らしい意見だとスタンディングオベーションしてしまうところだ。
何だったらブラボーと喝さいを上げていたかもしれない。
だが、残念ながらこちらは当事者だ。
そして誤解なんかは存在していない。
「そんな事できるわけないでしょ!」
「娘が絶対嫌がります!」
「病気が悪化したら、先生、責任とってくれるのですか!」
よほどムカついたのか、嫁が烈火の如く攻め始める。
感情的になりすぎて、涙がボロボロ出始める。
涙が出ると、今度は言葉が単調なものしか出なくなる。
だから冷静にいけと忠告してたのに。
まあでもグッジョブ。
娘と担任を合わせるなんてとんでもない。
教頭も、泣かしたのはマズいと思ったか、以降は嫁を見ずに、相手がしやすいとみたか、ずっと私の方を見て話し始める。
悪くない見たてだ。
が、
残念ながらそこにいるのは、闇落ちした魔物だぞ。
小学校は別として、それ以降、学校というものに、いい思い出なんてない。
探せばいくつかあるかもだけど、質、量、ともに嫌な思い出が圧倒してる。
学校が嫌いだ。
とても、嫌な場所。
校門をくぐった時から闇落ちしてんだよ。
説得できる可能性はゼロだ。
「娘さんが無理なら、お父さんと担任が会って話すのはどうですか? まだ会った事はないでしょう? 話してみて、娘と担任の誤解が解ければ、お父さんの方から娘さんに話してあげれば、娘さんも気が楽になりますよ」
「娘さんも力つけないといけないんですよ。この話し合いで力がつくと思います。担任も成長出来て、良い事しかありません」

担任がゴマキというなら一考しなくはないけれど、ぜんぜん良い案に思えない。
そりゃ、担任は良い顔して営業スマイルでくるだろうけど、誤解がない以上、誤解を解くなんて無理だ。
「それをして、担任の先生が良い人だったとして、娘に良い先生だったぞ、誤解だったぞと伝えたとして、娘がそうなんだ!と言うとは思えないです。絶対にそうならないです。逆に、お前も敵なのかと何も本音を話してくれなくなる可能性の方が高いですね」
てか担任の成長なんて、そっちで勝手にやってくれ。
などとは、流石に言ってないけど。
担任の成長になんか興味ねーんだよ。
そう、心の底から思ってる。
担任に成長段階において大事な中学一年という時期を壊されてるのに、何言ってんだ。

「もしかしたらですよ、娘さんが頭の中で行けない理由を探して、これを担任に言われた、あれを担任に言われたと、どんどん頭の中で大きくしているだけかもしれません。思春期の子は特にそういう傾向にあるので」
「なので、本人を交えて話し合うのが一番なのですけどね。娘さんの力にもなりますし。これから社会に出るのに、力をつけていかないと、一人で生きていけません。いつまでも親御さんに守ってもらえるわけではありませんから」
だんだんと。
あまりに自然の流れでだんだんと。
娘が弱いから悪いみたいな感じになってきている。
娘は弱くないしバカでもない。
機転もトンチも気もきく利発な子だ。
「転んで、いや転ばされて、今、ようやく起き上がろうとしてるのに、そこで力をつけろと重りを持たせたら、またぺちゃんこになってしまうじゃないですか。今は、二年になって普通に歩き始めてほしいだけなんですよ! 力をつけるのは歩けるようになってからでいいんです! まずは歩けるようになるのが我々の願いで、それ以上の事は今は望んでません! その為にきてるんです!」

良くない流れを断ち切ろうと試みた。
魚ですら、いっそ流れに身を任せてしまえば楽なのに、痩せこけて、そんなに痩せこけて魚たち昇っていくんだ。
光ってるのは傷ついてはがれかけたウロコが揺れるから。
そうみゆき教祖も言ってた。
その流れに乗って、嫁がテーブルを叩きながら、担任にどれだけ酷い対応をされたかをまくしたて始める。
登校拒否状態になってからどれだけ適当な対応されたかを一気呵成に打ち込んでいく。
いや無理だやめろ。
そういう攻撃的な生徒に対する対応はお手の物な相手なんだ。
それは相手のフィールドだぞ。
それでなくともアウェーで地形効果が不利なのに、相手が得意とするステージに出向いても、勝ち目ない。
てか泣いてる段階で、もうまともに相手されないよ。
諭されるだけ。
案の定、正論で追い込まれていく。
正論はいつだって、知識量の豊富な者が勝つ。
ぐうの音も出なくなる。
だから言ったのに。
正論にやりこめられるほど腹立たしい事はない。
だって、正論なんて上辺だけど建前でしかないもの。
情弱が正論に対抗するには本音しかない。
ともかく親としては2年生から登校できるようにしたい。
先生の御高説もっともだけど、釈迦に説法で申し訳ないけど、中学生という期間が将来に物凄く影響するし、子供には登校してほしい。
その手伝いをしてほしいだけ。
正しいとか、力がないとか、そんなの今はどうでもいい。
どうでもよくないけど。
今は、ただただ二年生になったら普通に登校してほしいし、そういうふうに導いてほしい。
義務教育というのなら、今はそうしてほしい。
本音攻撃はo型ブーストの特効で、そこは協力させてもらいますを頂いた。
それでも、娘のためにと言いつつ、担任を庇って、最後まで一言の謝罪もなかった。
娘が弱いかららしい。
だけど、担任を外すのは可能だと名言してくれた。
それだけでいい。
その言葉と教頭先生を信じていますと、頭を下げて学校を後にした。
嫁は足を床にダンと踏み鳴らしてから下校した。

反省会

まま、四月にならないと確実には分からないけれど、たぶん良い結果になるはず。
行った価値はあった。
「教頭、全然謝らんと娘が悪いみたいな言い方してたな! ムカつくわ!」
嫁はぜんぜん物足りないらしく、酷くご機嫌斜め。
「過保護なアホ親がきたから、適当にあしらってやろって感じだったな」
「私が軽くあしらわれたんか!」
「概ね、上手く対処したと思ってるはず」
「ちょろい親やったと今頃祝杯上げてるんか!」
「落ち着け」
「よーし、もう一回行こか! 明日行こうか! なんやったら今から行こうか! あんたがクレーマーにならんよう謙虚にしとけ言うたから大人しくしてやってたのに!」
「大丈夫だから落ち着け! こちらがムカついてるという事は、向こうは言い負かしてやったと、いい気分になってる。それこそ祝杯でも上げながら、しゃーねーな、せっかく来た事だし、言うとおりに担任は外してやるかと上から目線で思ってる。これが逆にこちらが疾風怒涛の猛攻で相手を平伏させていたら、ちきしょーめー! 絶対に言う事聞いてやらねー! 同じ担任にしてやる! と思う可能性が否定できない。つーまーりー、結果オーライなの」
負けるが勝ち。
負けて敗走したとみせかけて、相手が気付いてないだけで、別動隊がきっちり本陣を突いてる。
「担任を外す件をお願いした時に、あなたを信じてるのでと楔を打ち込んだし、99%大丈夫」
プライドの高い人ほど、信じてるという言葉に応えなきゃという強迫観念があるもの。
これが後々、じわじわと効いてくるはず。
呪いのように、きいてくるはず。
令和の時代の社会戦争はこういうものですよマイワイフさん。
「心のムカつきはどうするねん! 負けるが勝ちなんかない! 勝ちしかいらんねん! 勝って、担任も外してもらえばいいんや! そうせなムカついたままや!」
いやだから。
ムカつくなよ。
その代償は仕方ないだろ。
何かを得るには何かを支払うのが絶対ルールなんだから。
右に押せば、左に戻ろうとするし、そうして世界はバランスを保ってる。
いい事があれば悪い事があるし、ピンチの後にはチャンスがあって、その逆もある光があれば必ず影が生まれる。
今回は子供に利益があったけど、子供の間は支払いを親が肩代わりするものだし、この程度のムカつきは甘んじて受けろよ。
社会で戦っていたら、もっとムカつくし、一方的に代償を払わされた上に、得たものを取り上げられたりするんだぞ。
「わけわかめや! それなら晩御飯は外食にして! おいしいもの食べたらそれだけで幸せな気分になれる」
「コロナだし」
「もうこれは必要至急やろ」
金でご機嫌が買えるなら安いので、そこは仕方なく了承した。
ただし、テークアウトは譲らない。
この後も、ちょっとあったけど、おそらく二年生からは担任は当たらないはず。

それをお世話になってる塾長に報告した後日、塾が終わる時間に娘を車で迎えにいき待機しているとラインがきた。

車で来てるのに、塾長とドライブしながら帰る娘。
どうやら塾長は電車で返る日と勘違いして、いろいろ話しながら送っていったらしい。
何言うてるか分からんけど、「はい」て返事したらこうなったと。
よくよく考えたら、「電車で帰る日か」と問われたようだと。
ちゃんと話は聞いてから返事してほしい。
お前は大物になるわ老後の介護お願いします。

二月になり、ひと段落したので、こっそりトイレでアイコスを吸っていると、嫁にバレた。
わざわざ、「くんくんくん」と声に出して匂いをかいでくる。
「禁煙しろと言うたやろ! もうしばきの刑やな」
「アイコスなので煙じゃないから。水蒸気なので問題ないはず」
「煙やないかー! 体から水蒸気が出るわけないやろ!」
「心に雨が降ってるので、口から水蒸気が出るんですよ!」
「はー?? 離婚や! 今すぐ禁煙せな離婚やからな! おら!」
「その姿を写メしてSNSに上げていいか? 大至急豆を下さい! って書きたいから」
「そう言われたって、兄弟と親のライングループで相談するわ。もうこれ離婚やろって言われると思うけどね」
「それだけはするな。お願いします」
一か月に5回は離婚を宣告されます。
もし虫の居所が悪くて、上等だ離婚してやるよと応じたらどうするつもりなのか。
自分でいうのもなんだけど、こんだけ働くやつはそうそういないぞ。
こういう家庭環境も娘の病気に良くないかもしれない。
娘は「あなたが思うより健康です」という。
最近はまってる歌のせいだと思う。
そのうちうっせーなとか言いそうで心配。
話がどうでもいい方向になってきたので、そろそろ〆ます。
長文なのに、最後までお疲れ様でした。
ちなみに文字数は1万343文字です。おつおつ。

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